最強におもしろい思考実験5選

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今回は哲学好きの私が面白い思考実験を5つ紹介します。

思考実験は小学生でもわかりますしできます。

思考実験とは、その名の通り頭の中で実験することです。

なぜ頭の中で実験をするかというと実際にその状況を作れないようなことも頭の中なら実験できるからです。

思考実験のおもしろさは、答えがないことです。答えがないからこそ自由に思考することが出来ます。

そして、思考実験は頭を使うため、答えが存在しないかもという可能性を考えられるようになります。

物理学者なども思考実験をします。

例えばあのアインシュタインは思考実験から特殊相対性理論を導いたと言われています。

ですから思考実験をドンドンしましょう!!

今回紹介する思考実験は「100の思考実験――あなたはどこまで考えられるか ジュリアン・バジーニ著 向井和美 翻訳」にのっていた問題を私が変えてわかりやすくした思考実験です。

氷の話

この話は経験について深く考えさせてくれます。

少し長い話ですが頑張って読んでみてください。

それでは設問です。

設問
Aさんは生まれてこの方ずっと砂漠に住んでいました。ある日いとこのBさんが長い旅から帰ってきました。

 

そしてBさんの旅での話をいろいろ聞きました。山のこと、盗賊のこと、信じがたい景色や真っ白な空、そして氷と呼ばれるものについてです。

Aさんはこの話をとても楽しんで聞きましたが、氷という物が理解できませんでした。Bさんは氷についてこう言っていました。

「すごく寒い地域に行くと、水は流れるのをやめて固い半透明の塊になるんだ。もっとすごいのは液体と固体の中間がないことさ。」

AさんはBに異論を唱えなかったが心の中では氷について信じていませんでした。なぜなら今までに自分が経験したことがなかったからです。

Aさんは頭が悪いのでしょうか?

この問題は非常に難しいです。

氷を見たことがある私にとってはAさんは滑稽に見えます。

しかし自分が氷を見たことも触ったこともなければBの話を信じないかもしれません。

なぜならAは生まれてこの方ずっと砂漠に住んでいるからです。

ここでこの話をもっと単純化してみましょう。

あなたは今まで経験したことがない事象(本当に存在する事象)を信頼できる人から論理的に存在すると説明されました。

あなたはこの経験したことがない事象を存在すると受け入れられますか?

つまり自分が経験したことがない事象を存在すると受け入れられるかというのが今回の問題のミソです。

この問題はあるしゅ経験論と合理論についての話です。

あなたはどう思うでしょうか。

ぜひ考えてみてください。

生の先刻

この話は寿命などについて考えさせられます。

それでは設問です。

設問
Aさんは200年前魔法使いから永遠の命をもらった。

 

しかしAはそれを後悔していた。なぜならせっかく仲良くなった人も必ず先に死ぬからである。

Aはようやく永遠の命を捨てる方法をしった。

そしてAはその方法を使ってこの世をさった。

永遠の命や長生きは果たして幸せなのだろうか?

この思考実験は高度医療社会の現代だからこそ考える意味がある思考実験です。

普通人は長生きは幸せだと思います。

しかし本当にそうでしょうか。

長生きしても自分が楽しくなければ幸せじゃないと私は思います。

あなたはどう思いますか。

この思考実験は本当にたくさん学ぶ事のある思考実験です。

余談ですが、高度医療社会を題材にした面白い小説がありますので紹介しておきます。

「ハーモニー」という小説です。

この小説はすごく考えさせられるのでぜひ読んでみてください。

哲学や思考実験が好きな人はすごく好きになると思います。

テロ予告

これの問題はどういった状況で暴力が正当化できるかの話です。

それでは設問です。

設問
テロの予告がテロ防止機関に届いた。すぐに警察が動きテロの首謀者を逮捕した。だがビルにつけられた爆弾は時限式で解除するにはパスワードがいる。

 

テロ防止機関で働くAさんは上司からこう言われた。「首謀者は拷問しても情報をはかない。だが首謀者の息子を拷問すれば奴は情報をはく。だから息子を拷問しろ。」

Aさんはすごく迷っていた。拷問しなければ、おおぜいの人が死ぬ。しかし、だからといって無実の息子を拷問するのはどうなのか。

あなたはAさんは拷問するべきだと思いますか?

この問題は非常に難しいです。

大勢の命と一人の人間の権利どちらを取るのが良いのでしょうか。

この問題はある種トロッコ問題に通じるところがあります。

私は正直どちらも良くない気がします。

あなたはどう思うでしょうか。

ぜひ考えてみてください。

生命維持

この話は安楽死問題などに関係する思考実験です。

それでは設問です。

設問
医師はすごく迷っている。なぜなら自分の患者が安楽死を望むと言い出したからだ。しかしこの国じゃ安楽死は違法だ。

 

医師は患者の様子を見に部屋にいった。その時、偶然医師の足が患者の生命維持装置につながっている電源コードに引っかかりコードが抜けてしまったのだ。

医師は近くにいた清掃員に「何も問題はない」といった。事実医師は何もしていない。偶然足がコードに引っかかり装置が動かなくなるのを放置していただけだ。

医師は何か悪いことをしたのだろうか?

皆さんはどう思うでしょう。

この問題は安楽死についてです。

ここで個人的な意見をすこし述べます。

私は医師は何も悪いことをしていないどころか正義だと思います。

なぜなら、患者を苦しみから救ったからです。

私は安楽死を出来るようにしてほしいと思います。

そもそも安楽死が法律で禁止されている意味がわかりません。

安楽死は良くないとする価値観はキリスト教やその他の宗教の影響でしかありません。

宗教の影響を今の科学時代に引きずるのは正直どうかと思います。

あなたはどう思うでしょうか。

丸を四角にする

この話は神は本当に全能かという話です。

それでは設問です。

設問
神に「四角い丸」を作ってくれと頼んだら神はそれを作れるのだろうか?

この問題は神は本当に全知全能かと考えさせてくれる話です。

もし神が本当に全知全能なら「四角い丸」のような矛盾したものも作れるはずです。

しかし論理的に矛盾しているものはそもそも存在していませんので、神はおそらく作れません。

つまり全知全能であるはずの神は論理に制約されていることになります。

皆さんはどう思うでしょうか。

この問題もいろいろな考え方があると思います。

ぜひ考えてみてください。

参考文献

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