こんにちはロウシです。
いつも記事を一読してもらってありがとうございます。
今回は私が「白の闇」という本を読んでおもしろいと思ったところを紹介します。
「白の闇」とは一体どういった本なのでしょうか。
今回の記事を読んででわかることはこういったことです。
- ジョゼ・サラマーゴとは
- 「白の闇」の面白いところところ
- 人間の本質
ジョゼ・サラマーゴとは
ジョゼ・サラマーゴ(1922~2010)はポルトガルの作家です。
彼の代表作は、「修道院回想録」、「白の闇」などです。
彼は1922年農家の息子として生まれます。
1982年彼は、「修道院回想録」で国際的な評価を受け、1998年ノーベル文学賞を受賞します。
2010年に87歳でなくなります。
「白の闇」とは
「白の闇」とは1995年にポルトガル語で出版された本です。
この本のあらすじはこんな感じです。
今のがあらすじです。
もう少し詳しく言うと、真っ白に見えて失明する病のパンデミックで起こされる社会の変革などが描かれています。
最初の方に感染したひとは使われていない精神病院に隔離されます。
その精神病院の環境はすごくひどいです。
人々は糞尿をそこらじゅうにしたりしています。
主な登場人物は以下の人たちです。
- 医者
- 医者の妻
- サングラスの娘
- 最初に失明した男
- 黒い眼帯の老人
- 斜視の少年
彼らが主な登場人物です。
主人公はおそらく、医者の妻です。
この物語において最も重要なキャラクターです。
なぜなら、彼女は目が見えるからです。
他の登場人物はすべて目が見えなくなりますが、彼女だけは見えています。
彼女はさりげなく目が見えない人を助けたりします。
なぜ医者の妻だけ目が見えるのかは謎です。
「白の闇」のここがいい
「白の闇」の魅力はいったい何なのでしょうか。
私が思う「白の闇」の魅力をいくつか書いていきます。
真っ白で目が見えないという神設定
まず最初に私が「白の闇」で魅力的だと思うのはその設定です。
どういうことかというと、「目が真っ白に見えるようになって始めて人間の本質が見えるようになる」という事がわかるような設定です。
この「白の闇」の設定で面白いものを箇条書きにします。
- 突然目がまっしろになる感染症が流行する
- 精神病院に隔離される
- 自分の欲望しか考えていない人間がいる
上記の設定はどれもすごいです。
例えば一番最初の設定(突然目がまっしろになる感染症が流行する)がすごいのは感染症を扱っていることです。
小説なんだから、目が真っ白になるのは感染症じゃなくてもいいはずです。
ですが、作者はそうはしなかった。
感染症使って描いたのです。
それは現実の状況だと考えさせるような仕掛けのようにわたしはおもいます。
次にすごいのは「自分の欲望しか考えてない人間」がいるです。
こんな非常事態なら人間は助け合いそうなものです。
しかし、この本の中では助け合う人もいるが助けない人もでてきます。
こんな状況でも女や金のことしか考えないヤツもいるのです。
こういった設定は非常に人間の本質を突いていると私は思います。
パンデミックという非日常の日常
次に「白の闇」で魅力的なのはパンデミックという非日常の日常を描いている点です。
これが個人的には結構すごいと思います。
パンデミックというある種の非日常の中の日常をこの作品は事細かに描いています。
非日常という要素の中にも日常があると私は気づかされました。
そして、非日常も長く続けば日常になるという事も私は知りました。
固有名詞がない
「固有名詞」が無いというのが最後の魅力です。
どういうことかと言うと、まず登場人物に名前がありません。
そして、お店の名前なども一切でてきません。
登場人物はすべて特徴で呼ばれます。
例えば、医者、医者の妻、サングラスの娘、斜視の少年などなどです。
私は自分なりに理由を考えました。
おそらくですが、この作品で起きることは人間一般に当てはまるから固有名詞を使っていないのではないかとおもいます。
例えば、登場人物に太朗や、愛のような名前があれば彼らには当てはまるけど自分には当てはまらないと考えてしまいます。
だから、固有名詞をなくしたんだとおもいます。
人間一般に当てはまる真理のような物だから固有名詞を使っていないんだと私は思います。
「白の闇」を読んで学べること
「白の闇」を読むと何が学べるのでしょうか。
いまからそれを書いていきます。
ただこれはあくまで個人的な考えです。
パンデミックの本質
まずパンデミックの本質を知れます。
パンデミックの本質とは「恐怖で人をコントロールする」です。
そういったことがこの本では細部まで描かれています。
パンデミックを口実にいろいろなことが裏で行われています。
これは非常に危険です。
非常事態、安心安全という口実はよく独裁者が使います。
人間の本質
次に人間の本質を知ることができます。
私は人間の本質は利己性だとおもいます。
その利己性がこの「白の闇」ではあますことなく描かれています。
自分の命や食料のためなら人の命なんて・・といったかんがえがこの本では良く出てきます。
「白の闇」がおすすめの人
「白の闇」がおすすめの人はこういった人です。
- サラマーゴの小説について知りたい人
- 人間の本質を知りたい人
- パンデミックを知りたい人
ここにあてはまる人は読んで損はしないでしょう。
「白の闇」がおすすめではない人
「白の闇」がおすすめではない人はこういった人です。
- パンデミックに興味がない人
- 人間に興味がない人
ここにあてはまる人はおそらく読んでも楽しめないでしょう。
まとめ
- ジョゼ・サラマーゴはポルトガルの作家。
- 「白の闇」はパンデミックを描いた小説
- 「白の闇」の登場人物は固有名詞ではない
- 「白の闇」は人間の本質をしれる
今回は「白の闇」についての記事でした。
この記事に載せれていない内容もたくさんあります。
ご興味があればぜひご一読ください。