こんにちはロウシです。
いつも記事を一読してもらってありがとうございます。
皆さんはハーバーボッシュ法って知ってますか?
この技術はドイツ人のフリッツ・ハーバーとカール・ボッシュが作った技術です。
この技術はよく、空気からパンを作る技術と言われたりします(空気から爆弾を作る技術でもある)。
そんな技術の歴史を紹介した本が『大気を変える錬金術』です。
今回はこの本を紹介していきます。
この記事でわかることはこういったことです。
- 『大気を変える錬金術』のあらまし
- 『大気を変える錬金術』の魅力
- 『大気を変える錬金術』がおすすめの人
『大気を変える錬金術』のあらまし
文字通り世界を変えた技術ハーバーボッシュ法。
それは空気からパンを作る技術でもあり、空気から爆薬を作る技術でもある。
そんなハーバーボッシュ法の光と影を発明前史から作者の人生そして発明後に渡って描写する。
ユダヤ人フリッツ・ハーバーと化学者カール・ボッシュの人生をメインにハーバーボッシュ法の誕生秘話を描く。
偉大な化学者二人はナチスをどう思っていたのか。
なぜハーバーはドイツにこだわり、毒ガスをつくったのか。
そういった疑問を解消する良いヒントになる本。
<こんな人におすすめ>
『大気を変える錬金術』はこんな人におすすめです。
- ハーバーボッシュ法を知りたい人
- 科学史を知りたい人
- 第一次世界大戦を知りたい人
『大気を変える錬金術』のオススメ3ポイント
ハーバーボッシュ法のすごさを知れる
一つ目のおすすめポイントはハーバーボッシュ法のすごさを知れるです。
ハーバーボッシュ法は窒素と水素を使ってアンモニアを作る技術です。
この技術の何がそんなにすごいの?と思うかもしれません。
ですがこの技術が無かったら今の人口を支えられる食料は生産できていない可能性が高いのです。
アンモニア(NH3)の主な用途は肥料などです。
一説にはいまの人口の40%の食料はハーバーボッシュ法によって作られた肥料のおかげだそうです。
つまり、この技術が無ければ今の人口を支えきれません。
この技術にはある種の功罪があります。
この技術は空気から爆弾を作る技術でもあります。
ハーバーボッシュ法は爆薬の原料である硝酸を大量生産できるようにしました。
つまりハーバーボッシュ法があれば爆薬をたくさん作れるということです。
ハーバーボッシュ法は第一次世界大戦を長引かせた原因でもあります。
当時のドイツは爆薬の原料を輸入に頼っていました。
しかし、戦時中はイギリスの海上封鎖で輸入ができません。
ですから戦争もすぐ終わると考えられていました。
しかしハーバーボッシュ法のおかげでドイツは爆薬を作ることができ、戦争を遂行できたのです。
『大気を変える錬金術』にはこういったハーバーボッシュ法で世界がどう変わったかが描かれています。
ハーバーとボッシュの人生を知れる
二つ目のおすすめポイントはハーバーボッシュ法を作った人の人生を知ることができるです。
ハーバーボッシュ法を作ったのは、フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュです。
ネタバレになるので、くわしい説明はできませんが彼らの人生もすごく波瀾万丈です。
偉大な化学者の人生を知ることができるのもこの本の魅力です。
『大気を変える錬金術』では結構彼らの人生についての説明も充実しています。
一種の伝記のような感じですので専門知識0で楽しめます。
昔のドイツを知れる
三つ目のおすすめポイントは昔のドイツを知れるということです。
『大気を変える錬金術』には昔のドイツの様子が結構細かく描かれています。
そうした描写を読むと、新しい発見もあります。
例えば、第一次大戦中、初めて空爆された時の話などはすごく驚きがあります。
この時代は飛行機はメインじゃないんですが、その威力はすさまじかったようです。
工場を空爆したりできます。
当時の人は相当驚いたと思います。
当時のドイツでのユダヤ人差別はすごくひどいという事を私は知りました。
ハーバーボッシュ法を発明するのに貢献した、フリッツ・ハーバーはユダヤ人ですごく差別されたりしています。
当時のヨーロッパがいかに差別的かを的確に表した表現がこの本には何度も登場します。
そんな描写もこの本の魅力だと思います。
まとめ
- 『大気を変える錬金術』はハーバーボッシュ法についての伝記
- ハーバーボッシュ法は空気からアンモニアを作る技術
- ハーバーボッシュ法がなければ今の人口はいない
- ハーバーは第一次大戦の時毒ガスを作った。
今回は『大気を変える錬金術』についての記事でした。
この記事に載せれていない内容もたくさんあります。
ご興味があればぜひご一読ください。